「また職歴欄がいっぱいになってしまった……」
転職活動を始めるたびに、私はそうため息をついていました。
一般事務職として働いてきた私の職歴は、気づけば7社。履歴書を広げるたびに、「こんなに多くて大丈夫かな」「また書類で落とされるかも」と、憂鬱な気持ちが先にきてしまっていました。
でも今振り返ると、あの頃の私は「書き方」を知らなかっただけだったんですよね。
この記事では、転職回数が多い一般職の方に向けて、履歴書と職務経歴書の書き方を私の経験をもとにお伝えします。完璧じゃなくていい。等身大のあなたが伝わる書類を、一緒に考えてみませんか?
① 転職回数が多いと、履歴書ってこんなに憂鬱になるんですよね
転職活動中、履歴書を書く前から気持ちが重くなること、ありませんか?
「また同じ説明をしなきゃいけない」「職歴が多いって思われたくない」——私も何度もそう感じてきました。
3社目の転職活動のとき、履歴書を書きながら「もうこれ以上転職できないかも」って本気で落ち込んだことがあります。職歴欄を見るのが怖くて、書類作成を後回しにして、結局締め切りギリギリになってしまって……。
でも、そんな気持ちになるのは、あなたがだらしないからでも、忍耐力がないからでもありません。それだけ真剣に「いい職場で長く働きたい」と思ってきた証拠でもあるんですよね。
まずはその気持ちを、少しだけ脇に置いて。書き方のコツを知るだけで、履歴書への向き合い方がずいぶん変わりますよ。
② 履歴書と職務経歴書、何が違うの?まずここから整理しましょう
「どちらに何を書けばいいの?」と混乱している方も多いので、まずシンプルに整理しますね。
📄 履歴書とは
あなたの「基本情報」をまとめた書類です。氏名・学歴・職歴・資格・志望動機などを決まったフォーマットに記入します。転職回数が多いと職歴欄が埋まりやすいのが悩みどころ。
📋 職務経歴書とは
あなたの「仕事の中身」を伝える書類です。どんな業務をしてきたか、どんなスキルを持っているかを自由な形式でアピールします。転職回数が多い方にとって、実はここが一番の武器になります。
この2つはセットで提出することがほとんどですが、役割が全然違います。履歴書で「どこで何をしてきたか」を伝え、職務経歴書で「どんな人間か・何ができるか」を伝えるイメージです。
③ 転職回数が多い人こそ、職務経歴書が武器になります
転職回数が多いと、履歴書の職歴欄が窮屈になりがち。でも、職務経歴書には文字数の制限も、枚数の縛りも(ある程度は)ありません。
つまり——転職を重ねてきた分だけ、書けることが増える、ということです。
私が気づいたのは5社目の転職活動のとき。「一般事務しかしてないから書くことない…」と思っていたのに、エージェントさんに言われた一言で変わりました。「まいらさん、大手企業も中小企業も両方経験してるって、なかなかいないですよ」って。
そうか、これって強みになるんだ——そう思えた瞬間、職務経歴書を書くのが少し楽しくなりました。
大手企業の丁寧なマニュアル文化も知っている。中小企業の「なんでもやる」精神も知っている。それって、どんな職場にもなじめる柔軟さの証明でもあるんですよね。
④ 私がやっていた「職歴の整理」の仕方【一般事務版】
転職回数が多くて職歴欄が埋まってしまう場合、すっきり見せる工夫が大切です。私が実践していた方法をご紹介しますね。
まず、全社の在職期間と担当業務をざっくり書き出す
最初から清書しようとしないことがポイントです。まずは箇条書きでいいので、頭の中を整理することから始めましょう。
- いつからいつまで在籍したか
- 会社の規模・業種(大企業・中小企業・専門職系など)
- 主にどんな仕事をしていたか(電話対応、書類作成、経理・総務関係など)
- やめた理由(自分だけが見るメモ用でOK)
履歴書の職歴欄は「1社1〜2行」でまとめる
転職回数が多い場合、1社あたりの記述を短くすることでスッキリ見えます。
【記載例】
2015年4月 ◯◯株式会社(IT企業・従業員約300名)入社
総務部にて一般事務全般(メール応対・書類管理・社内手続き)
2018年3月 一身上の都合により退職
「詳細は職務経歴書に記載」と書き添えるのも丁寧でいい方法ですよ。
短期離職があった場合はひと言添える
1年未満の在職歴がある場合、理由を黙って書くより、ひと言添えたほうが誠実な印象を与えます。
- 「会社都合(事業縮小による部署廃止)のため退職」
- 「家族の介護のため退職(現在は解消済み)」
- 「派遣社員として入社したが、正社員登用の機会がなく退職」
人間関係や職場環境が理由の場合は、正直に書くよりも「一身上の都合により退職」とシンプルにまとめ、面接で聞かれたときに誠実に答える形が無難です。
⑤ 転職理由は「正直に」より「前向きに」変換するのがコツ
転職理由は、ネガティブな本音をそのまま書くのではなく、「前向きな言葉に変換する」のがポイントです。嘘をつく必要はありません。事実を、別の角度から照らし直すイメージです。
変換の例
人間関係が辛くて辞めた→「より協力しあえる職場環境で、長く安心して働きたいと考え転職を決意しました」
仕事が単調で飽きてしまった→「一般事務としての経験をさらに広げ、より幅広い業務に携わりたいと思い転職しました」
給料が低かった→「これまでの経験とスキルを適切に評価していただける環境を求めて転職しました」
私が面接で一番困ったのは「なぜ前の会社を辞めたんですか?」という質問。最初のころは正直に「職場の雰囲気が合わなくて…」と言ってしまって、明らかに空気が変わった瞬間があって。それから言葉の変換を練習するようにしました。
本音と建前のバランスは難しいですが、「自分を偽る」のではなく「自分を丁寧に説明する」という感覚で書いてみてくださいね。
⑥ 一般事務だからこそ書けるスキルがある【具体的な書き方例つき】
「一般事務って、特別なスキルがないから職務経歴書に書くことがない…」と感じている方、多いのではないでしょうか。私もずっとそう思っていました。
でも実は、一般事務職の経験はとても「汎用性が高い」スキルの宝庫なんです。
一般事務で書けるスキルの例
- Microsoft Office(Word・Excel・PowerPoint)の実務使用経験 ※Excelは関数・ピボットテーブルも
- 電話対応・来客応対(大手企業・中小企業など複数の環境での経験)
- 請求書・見積書・各種社内書類の作成・整理・管理
- 受発注業務・在庫管理補助
- スケジュール調整・出張手配・会議室予約
- 議事録の作成・データ入力・ファイリング
転職回数が多い方は、これらのスキルを「複数の業界・規模の会社で実践してきた」という点が強みになります。
【職務経歴書の書き方例】
一般事務職として、金融業・IT系・サービス業など複数の業界で計◯年の実務経験があります。大企業・中小企業いずれの環境にも対応してきた経験から、新しい職場のルールや文化にも柔軟になじむことができます。Excel関数を用いたデータ管理や、電話・来客応対など幅広い業務に対応可能です。
「これくらいみんなやってる」と思っている経験が、採用担当者には「即戦力」に見えることがよくあります。謙遜しすぎず、きちんと書いてみましょう。
⑦ 書き終わったら、声に出して読んでみてください
書類が完成したら、最後にひとつだけお願いがあります。声に出して読んでみてください。
画面や紙を目で追うだけだと気づかない「なんか読みにくい」「ここ説明不足かも」という部分が、声に出すと不思議とわかるんです。
私は書き上げた職務経歴書を、毎回一人で声に出して読んでいました。「あ、ここ早口になるな」と思ったところは、文章が詰まりすぎているサイン。読んでいて自分が恥ずかしくなったり、言い訳っぽく聞こえるところは書き直しのサインでした。
声に出して自然に読めて、自分でも「なるほど、そういうキャリアだったんだな」と思えたら合格です。
そしてもうひとつ——書類の最後に、ほんの少し「あなたらしさ」を添えてみてください。「職場でよく感謝されること」「仕事で大切にしていること」など、一文でいい。書類が一気に「人間らしく」なりますよ。
まとめ:履歴書は「過去の説明」じゃなくて「次への橋渡し」
転職回数が多いことは、確かに不利に感じる場面もあります。でも、それはあなたがそれだけの数だけ「もっといい環境で働きたい」と願い、行動してきた証でもあります。
履歴書も職務経歴書も、「過去の失敗の一覧表」じゃない。これまでの経験を次のステップに活かすための、橋渡しの書類です。
今回のポイントをまとめると
- 履歴書は「基本情報」、職務経歴書は「仕事の中身」を伝えるもの
- 職歴欄は1社1〜2行でコンパクトにまとめる
- 短期離職にはひと言理由を添えると誠実な印象に
- 転職理由はネガティブな言葉を「前向きな言葉」に変換する
- 一般事務のスキルは「複数の業界・規模での経験」として強みになる
- 書き終わったら声に出して読んで、最後に「あなたらしさ」を一文添える
転職回数が多くても、大丈夫です。きちんと整理して、きちんと伝えれば、ちゃんと見てくれる会社はあります。
一緒にゆっくり、自分らしいキャリアを歩んでいきましょうね。

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